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伊達移住者の体験記 > 伊達暮らし45 フォーラム雑感
 伊達市に移住をされた方に、日々の様子を綴っていただくコーナー。

 横浜から移住された池田武史さん。
 今回は伊達市で行われたフォーラムの感想をいただきました・・・。

「北海道地域創造フォーラム」と題して、北海道のいくつかの地域の市長、町長が集いコメンテーターに童門冬二氏を迎え、北の大地の町つくり、人つくり、心そだてにふるさとの先人の思いを活かそうという主旨のフォーラムが伊達市のカルチャーセンターで開催された。
前段に童門氏の講演があり、北海道についても造詣の深い氏の話にいくつか興味を持った。


 氏は若いとき、土浦航空隊に属し、青森や美幌の航空隊にも来たことがあった。戦後、十勝清水の友人を頼り、一緒に小豆作りをしたこともあったが冷害でうまくいかなかった体験も持った。北海道について3つの印象を持った。「星が多くてきれいである」「月が大きい」「オホーツクの海がまぢかである」。

 氏の話で印象に残ったことをいくつか並べてみる。

「北海道」の命名は、明治の初年、探検家でもあった松浦武四郎によってなされた。松浦はアイヌへの敬愛も深く「海(かい)」の音にアイヌ語の意味も重ね合わせた。


 二代目の北海道開拓使長官を務めた黒田清隆は、北海道に合う農業技術の普及と人つくりを目的に札幌農学校の設立を考え、気候の似ている米国のマサチューセッツ農科大学の学長であったウイリアム・スミス・クラークの招聘を熱心に行う。黒田は英語に堪能であり、クラークの来日以前に校則案数十項目を自分で考え、英訳したものをクラークに見せた。

 クラークの意見をもとめた黒田に、「校則はこんなに要らない。ひとつでい。」とクラークは答えたという。黒田はせっかく自分で考えた案がクラークに理解されなかったのか思ったが、そうではなかった。
「あなたの英語はとてもよく理解できた。そうではなく、あまりの多くの校則で学生を縛ることはよくない。」
「校則は1つでよい。“Be Gentleman”(紳士たれ)だけでよい」とクラークは語ったという。
 紳士たる品格---相手の立場に立って考えたり、人を思いやる心---を身に着ける人になって欲しい、というのがクラークの人の教育の根幹であったようだ。
クラークは一年弱で去ったが、その教えに感化を受けた札幌農学校の2期生の内村鑑三、新渡戸稲造はその後の日本の社会にも大きな影響を与えた。内村の著書に「代表的日本人」があり、英訳されて欧米に紹介された。この中で内村は、日本人の精神形成上で大きく影響を与えている人物として次の5人を紹介している。西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮である。

 時が移り、米国大統領J.F.ケネディが日本人の記者連中との懇親の場で交わした会話である。

 「ケネディさんが影響を受けた日本の政治家はどなたですか?」
 ケネディの答えは「上杉鷹山(うえすぎ ようざん)です。」
だが、この頃日本人の記者連中でも「上杉鷹山」の名を知る者はなく、「上杉謙信の弟か?」などとささやく程度だった。
 上杉鷹山はご存知のように、出羽米沢藩の再生を果たした江戸時代の名君で、藩主の心得にも「人民は国家に属したる人民にして我私すべき物にはこれ無く候」を始め、今に云う民権思想に通じる考えを治世の根幹に置いている。これは、フランスでルソーが生まれる以前の話である。ケネディは、このような鷹山の考え方や事績としての藩の行財政改革などに強く共感したのではないだろうか。


 童門さんの推察では、ケネディが上杉鷹山のことを知るきっかけは、内村鑑三の「代表的日本人」を本人か周りのブレインが読んだのだろうということだった。
ちなみに内村鑑三のこの書と岡倉天心の『茶の本』、新渡戸稲造の『武士道』とは、日本人が英文で日本の文化・思想を西欧社会に紹介した代表的な著作である。

 地方分権を推進していく時の1つのキーワードとして、“グローカリズム”---前大分県知事 平松氏が提唱---という言葉が紹介された。
その心は、地方といえども「グローバルな感覚を養い」、「ナショナルな気持ちで」、「ローカルに処す(対応する)」ということで、「その地方らしさ」を出すこと。

 民間企業にCI(Corporate Identity)つまり「その企業らしさ」、外から見たときの分かりやすさ、があるのと同じように、各地方もCommunity Identityとも云うべきものを持つべきだ。Communityとは、地域社会とか共同体というようなものだろう。
 これは、童門さん流に云えば「生きがいと死にがい」「この町に生まれて、遊んで学んで、家族と共に生活して、ここに骨をうずめたい」という気持ちになれることである、という。
童門さんの座右の銘として挙げられていたのは、ルーマニアの作家の言葉(?)
「わたしは例え明日命が亡くなるとしても、きょうりんごの樹を植えたい」(当時ソ連の圧政下にあった状況)→「やがては樹は伸びて、葉が茂り、実がなり、人々のためになる」
「人は幾つになっても、自分らしいりんごの樹があるはずなので、この気持ちを持ちたい」というのが童門さんの〆の言葉だった。

 以下は出席された市長、町長さんたちの言葉やその感想。

稚内市 横田耕一市長
 稚内市は人口4万人を切り、人口の流出に悩んでいる。日本の最北端、自分たちは「日本のてっぺんの街」と云っている。地理的状況から日本の北辺の国境防備という役割を古くから担ってきている。翻って考えると、近年のロシ経済の好調からお隣のユジノサハリンスク市とは、フェリーの定期航路も開設され今後の経済、人的な交流にも期待が持てる。ユジノサハリンスク市の人口7万人を加えて考えると大きな商圏が形成されると見ることができる。国境の線引きを取り払って考える視点を持てば、違う姿が見えてくる。

松前町 前田一男町長
 ふるさとの先人として「金子鴎亭(かねこ おうてい)」---松前町出身の書家、文化勲章受章者---
を挙げられ、松前を書道家のメッカにしていきたいという抱負を語られた。教育指針にも「書を愛する心を育む」を入れて、書を通じての優しい人間形成を目指したい。
鴎亭翁の優しい字体の基はと問うと「それは北海道の大地が育んだ字なんだよ」と答えられたそうだ。郷学:郷土に学ぶということを考えたい、とも述べられた。

陸別町 金澤紘一町長
 最低気温がマイナス30℃を超え、最高気温が30℃を超える厳しい環境の土地で3000人の町民が農業、林業、酪農業などに従事する。「星の数が多い」天体観測の町、寒さを逆手に取って、日産自動車の寒地試験場の誘致に成功したりした。
 ふるさとの先人として挙げられたのは、関寛斎(せき かんさい)---陸別の祖、72歳でこの地を目指して、酷寒の地に開拓の鍬を入れた---である。関寛斎は蘭学を学んだ医者で、徳島で開業医として過ごしていたが、72歳の時に一切の私財を整理して陸別での開拓に投じた。徳島で開業時代でも、貧しい人からはお金を取らず施療したという人柄であったそうだ。またその若き日には、榎本武揚の函館戦争の時、函館病院の医者として、榎本軍、官軍の分け隔てなく負傷者の治療に従事した体験を持ったとのこと。高松凌雲のもとでいっしょに働いたということか。
 このような関の医者としての、公平、慈愛に満ちた考えや老いてなお北辺の厳しい土地の開拓にチャレンジする気持ちや自立心、不撓不屈の気持ちなどを町民と共有していきたい、とのことだった。
72歳で徳島から開拓に入ったということ自体がすごいことだ。先日わたくしも徳島を訪れ、明治の初期に徳島から藍の栽培で北海道に移住した方の話を聞いたので、関寛斎の場合もそのような徳島県人のつながりがあるのかな、と思ったりした。また、当時の北海道という土地には、何か人々の魂を揺さぶるものがあったのだろう、ということを想像した。

ゲスト 愛知県東海市 鈴木淳雄市長
 知多半島の付け根、名古屋南部臨海工業地帯の一角を作る、人口10万人超の市である。
 上杉鷹山の師である細井平洲をふるさとの先人として地域つくりに活かしている。
 曰く、小学校の副読本に細井平洲を挙げる、市バスに「平洲くん」という名をつけたり、平洲くん人形を町のあちこちに置き親しみももってもらう、「平洲小学校」、「平洲中学校」と名前を冠した学校がある----
 鈴木市長たちが中心になり、全国13の自治体の首長が集まり、昨年「嚶鳴(おうめい)フォーラム」を開催した。その主旨は、「嚶鳴」とは、鳥が鳴き交わすように、友が集まり、切磋琢磨して交流すること。歴史上の人物を地域づくりに活かして、互いに情報交換して、ともに学び、考える。

 今回の「北海道地域創造フォーラム」は、その北海道版のスタートということになるのか。「嚶鳴(おうめい)フォーラム」参加自治体の中に大分県竹田市があり、ここの牧市長が挙げているふるさとの先人が広瀬武夫であった。先日わたしの書いたエッセイに「(坂の上の雲の中に見る)広瀬武夫」があったので、この明治の快男児を挙げている自治体に興味を持ち、機会があったらもう少し詳しく知りたいと思った。

 首長が笛を鳴らし踊っても、住民が共感、共鳴できなければこの種活動は成就しないだろう。
 首長は、分かりやすいビジョンを示し、熱く自分語で夢を語り、住民の心に伝えて欲しい。
 住民は「自分ができる『りんごの樹を植えること』は何なのだろう」と考えることがスタート台なのだろうか。(080518)
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