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伊達移住者の体験記 > 伊達暮らし29 秋山 真之
 伊達市に移住をされた方に、日々の様子を綴っていただくコーナー。

 横浜から移住されてきた池田武史さん。
 愛読書の一つ、司馬遼太郎「坂の上の雲」の主人公の一人である秋山真之についてです。彼の言葉で、わたしも事をしている時に、「うん、なるほど」
と感じたものを紹介させてもらいました・・・。


秋山真之(あきやま さねゆき)は不世出の日本海軍の名参謀である。

「智謀湧くがごとし」「扇風機のような頭脳」などと云われ、明治海軍の作戦を担当した参謀である。特にロシアのバルチック艦隊を迎え撃った日本海海戦においては「七段構えの戦法」を編み出し、そのシステマティックな作戦は古今に例を見ない、重厚なものであった。



 真之はそもそも軍人になるような考えを持っていなかった。正岡子規と同世代で松山に生まれ、子規ともども上京して大学予備門(東京大学の前身)に学んだ。この頃は子規の影響もあり文学に傾倒していたが、やがて大学予備門を中退して海軍兵学校に進んだ。この当時の貧乏士族の子弟たち、特には旧幕軍に属した優秀な子弟の進む道は、金のかからない兵学校くらいしかなかった。真之が子規とたもとを分かって海軍に進んだことは、子規に対して一種の負い目となった。
 真之は海軍兵学校で優秀な成績を修め、その後英国や米国で参謀としての修業を積むことになる。

 真之は名文家と云われている。

 彼を有名にしている一文に、日本海海戦において聯合艦隊が出撃に際して故国に対してその覚悟を東郷平八郎の名で発信した電文がある。
「敵艦隊発見の警報に接し、聯合艦隊は出撃、これを撃滅せんとす。
本日天気晴朗なれども波高し。」
 単なる作戦文に真之が後段の「本日天気晴朗なれども波高し。」の部分を追加したことにより、「文学」になったと云われた。確かにこの後段のフレーズが入ることによって、文章としての後味に格調のようなものが加わっている。
海軍大臣 山本権兵衛は「秋山の美文よろしからず。美辞麗句は後世の判断を誤らせる可能性がある。」とこのときの文章を批判したとあるが、この文章については、真之の方に分があったようだ。
 真之は美文を書くつもりではなかった。「天気晴朗」の言葉に、霧が出てないのでバルチック艦隊を見逃す確率が小さいこと、「波高し」の言葉に波の高い時には射撃が難しくなるが、射撃にはバルチック艦隊より優れている日本の方が有利になるだろうという思いを込めてこの一文を故国に発信したようだ。

 真之が光彩を放った文章に、「聯合艦隊解散の辞」がある。
 日露戦争が終結して、ポーツマスの講和を経て、戦時体制である聯合艦隊は解散した。
 この解散式で東郷が述べた文章を真之が起草している。
「(前略)百発百中の一砲、能(よ)く百発一中の敵砲百門に対抗しうるを覚(さと)らば、我等軍人は主として武力を形而上に求めざるべからず・・・・惟(おも)ふに武人の一生は連綿不断の戦争にして、時の平戦に由り其の責務に軽重あるの理なし、事有れば武力を発揮し、事無ければこれを修養し、終始一貫その本分を尽さんのみ。過去の一年有半、かの風濤と戦ひ、寒暑に抗し、屡(しばしば)頑敵と対して生死の間に出入せしこと、もとより容易の業ならざりしも、観ずればこれまた長期の一大演習にして、これに参加し幾多啓発するを得たる武人の幸福、比するにものなし」中段では、東西の戦史の例をひき、最後は以下の一句で結んでいる。

 「神明はただ平素の鍛錬に力(つと)め戦はずしてすでに勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者よりただちにこれをうばう。古人曰く、勝って兜(かぶと)の緒を締めよ、と」
 時の米国大統領セオドア・ルーズヴェルトは、この文章に感動して、全文を翻訳して自国の陸海軍に配布した。

 真之の考え方が現れている言葉がある。
 「有益なる技術上の智識が敵に遺漏するを恐るるよりは、むしろその智識が味方全般に普及・応用されざるを憂ふる次第に御座候」

 当時、明治海軍においては、機密保持の名目で海戦の戦術などは、一部参謀のみが知り、艦長クラスも共有していなかった。海戦での不測の事態に臨機応変に対応できることが必要とみた真之は、兵棋演習を通じて作戦の共有化に努めた。
 その成果は、日本海海戦において、第一艦隊の誤謬で危うくバルチック艦隊を逃がさんとしたとき、第二艦隊の機敏な行動が救った事例となる。
 ここで述べられている思想は、「機密」と「情報共有」とのバランスを云っている。
 組織活動の場では、常に起きる古くて新しい課題である。

 わたしの少ない体験でも、組織内でメンバーができるだけオープンに情報を共有する環境にある方がメンバーの持てる力が有効に発揮されるようだ。人事とコスト情報以外はできるだけオープンにして情報を共有することにより、組織(プロジェクト)が目指すことが何たるかを合わせ易いようにすべきだろう。

 こんな考えも述べている。
 「ただかくの如きもある、是もある、という知識の増加で力は増加しないのである。兵書より得たるところを自分にて種々様々に考え、考えた上に考え直して得たる所こそ、実に諸君の所有物である。」
 真之が海軍大学校での講義で述べた言葉。ちなみに、真之は古今東西の兵書に学び、日本海海戦での独自の戦法を編み出した。

 この思想は、正に真之が自らの体験を基に云っている言葉である。彼は実に多種多様な兵書を読んでいる。古今東西、陸戦、海戦を問わず読んで作戦を考える上での参考にしている。
 いろいろなことを学び、自分の頭の仲で咀嚼して、自分の言葉で語るレベルまで消化しなさい、と云われているように感じる。
「受け売りは駄目だよ。自分語で語らないと人は説得できないよ!」と意訳すると、このことはあらゆる職業に通ずるものがある。

 横須賀の三笠公園の岸壁に日本海海戦を戦った戦艦「三笠」が固定されている。「三笠」の艦橋に立つと、かってここに東郷を初め、加藤参謀長、真之らがいて、明治38年(1905年)の5月27日の対馬沖でのバルチック艦隊との戦闘を指揮したのだなあと感慨が浮かぶ。大して広くはないその露台の上で、飛び交い炸裂する砲弾、滝のような水しぶきの大音響や光や煙や回頭する時の波しぶきなどを浴びながら、作戦を指揮していったのだなあ。
 艦内は資料室になっていて、いろいろなものが展示されているが、中に真之が写った写真もあった。また小説「坂の上の雲」の中に出てくる真之が起居した船室や東郷の司令長官公室なども船の中であるので意外と小さいなと感じた。

 真之は図らずも海軍兵学校に進み、海軍の参謀として、その持てる能力を発揮して、研鑽して、精進してロシアとの戦いの作戦を一身に背負った。彼の言葉を借りれば、「天佑にも恵まれて」日本海海戦では、バルチック艦隊を完膚なきまでに破ることができ、その功績で後世に日本海軍の名参謀として名を留めている。
 真之は偶然に進んだ道で、その達人になり名を残したが、彼の名文を見ると、彼の心底の思いの中には若い日に子規と文学の道を歩みながら、たもとを分かった苦い思いに対する悔恨や若い時に目指そうとしたことへの憧憬などが含まれているのではないだろうか?  と思ったりする。  07-12-31記

* 参考文献・資料 
・司馬遼太郎「坂の上の雲」
・NHK「その時歴史が動いた」2005年  
 日露戦争100年 日本海海戦参謀 秋山真之・知られざる苦闘〜
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